平成の夏、キンプリの夏

これはただのドドドド新規のおはなしです。




平成最後の夏だ!と再三周りと話していた。
接客業をしていると中々周りと休みが合わず(人が休みの時に働くからね)毎年「結局夏っぽいことしなかった。ライブ1回しかなかった」と呟いていると秋が来る。

去年までは良かった。勿論自分は今でも好きだが声優ユニット「Trignal」のライブは毎年夏で、2日続けて横浜通いは軽く旅行だったし何より連休をとって全力ではしゃぎ倒して最終日しんだように眠るのが至福の時間だった。(体力がない)
いつも一緒にイベントやライブにいく相方が、別の声優さんを追いかけ始めたのはその少しあとだった。2推しは作れない一途な相方とそのライブには行けなくなることをふんわり宣告されたわけだった。夏の風物詩がひとつなくなった。(超かなしい)


とはいえ今年の7月はB-projectのサマライがあったことで、ひとつは思い出を作れた。チケットは1人1枚しか取れないため相方と推しがきてお互いに介護しあうことはライブ中には出来なかったものの、トロッコ目の前通ったり推しがこっち向いてくれたりなんやかんやはしゃぎ倒した。(超たのしい)



そんな中、遡ること数ヶ月前。
自分の働く書店で立て続けに予約が入った雑誌があった。
テレビ雑誌だ。しかも関東であるこの地において「首都圏版以外も全部」と言われると長年本屋で働いていると知らなくてもこれは表紙に何かあると気づく。
google先輩の教えで表紙は「king&prince」のメンバーカラーに分かれているから全買いしたいとのことらしい。

本屋というのは予め「配本数」が決められる。入荷する数だ。だからこそ「予約」というのは大事で、予約がなければ1冊めた入荷しない本さえある。配本数が決まるのはモノによってはギリギリでモノによっては何ヶ月も前だったりする。テレビ雑誌においては後者が多い。でも知ってる。こういうの掲載されるぜって情報は欲しい人間にはギリギリに伝達されるの知ってる。一応各所に確認をとるも「予約いっぱいなんで無理」とのこと。

そうこうして、 その本が発売する週はすごかった。
朝「えっぜんぶテレビ雑誌、表紙king&princeじゃん!!!」
翌日「えっぜんぶ売り切れ?」

an・anの表紙になった号も
朝「女性誌だと気づかれないかもだから芸能雑誌のとこにも撒こう」
翌日「えっぜんぶ売り切れ?」

Rayの表紙になった号も
(昼出勤の私)「おはようございます」
(店長)「おはよう。先に言うね、今日発売のrayが売り切れた」
(私)「えっまさか」
(店長)「キンプリ表紙だった」

この現象が起き始めた頃、あまりにこの流れがすごすぎてこの人たち何者なんだと調べ始めた時には既に沼の入り口に立っていたんだと思う。


(あれ、なんか1人見たことある人がいる)
ズラーッと並べたKing&prince表紙の雑誌の中、1人どこかで見たことがある顔な気がした。



ところで
自分は人生の半分を声優オタクとして生きている(話戻るね)

ジャニーズの曲は聴くし、テレビ番組も見る。CD売れ行き全盛期の時代にちょうど音楽が好きになって、最初に買ってもらったジャニーズのCDはKinKi Kidsだった。あれ何才の時だろう。私が小学生の頃、当時ジャニーズアイドルといえばみんな年上で「大人のお兄さんに憧れる」的な感じでジャニーズはわりと近くにあったと思う。
唯一NEWSが結成された時、山Pだいすきな友人に「握手会があるから一緒にいこ!!」と言われたものの当時極度の箱入りな上子どもで、電車も2駅先までしか乗ったことがなかった自分には行けずに終わった(今考えたらクソほど勿体なかった)。

それでもその位だった。
その中で唯一ファンクラブに入るまでハマったグループがあった。
Hey! Say! JUMPだ。
これがまた何が原因で沼ったか全く覚えがない(沼は突然開き、おちる)。ファンクラブに入っていたのは2年ほどだった。(短いな)10jumpのDVDがあるから2010年~なのは間違いない。 この時点では私の大好きな声優アーティストレーベルKiramuneもファンクラブを作ってなかったし、後にファンクラブを辞める理由だったD2にもファンクラブは出来ていないので実質人生でいちばん最初に入ったファンクラブはHey! Say! JUMPだった。

2010年。
今思うとこの時点で、キンプリにハマる片鱗は拾っていたんだなと思う。今思うとね。


テレビで放送された「ジャニーズJrの真実」。
2010年後半~、hsjと同じ時期に熱を上げていたB.I.shadowの事実上の解散で頭ぐにゃんぐにゃんの中で12年に放送されたこの番組。

そこにいたのが 岩橋くんでした。

番組を見た自分の記憶「へぇ⋯ジャニーズも勉強すんだ⋯」

するだろうよ。
かわいらしくて優しくて(下の子に勉強教えてあげてましたよね⋯)繊細な岩橋くん。15さいの岩橋くん(語弊があるけど今もかわいくて優しくて繊細ですよ!!!!!)。普段私の見るものに興味を示さない母親が横でずっと一緒に見ていて、ぼそっと呟いた「この子はいつか必ずデビューするよ」。
真面目な顔で予言者の如く呟いた母親を見て確かにデビューして欲しいけど誰目線何だこの人⋯⋯と思っていたあの日。




まさか6年後、本当にデビューした岩橋くんを追うことが自分の平成最後を作るなんて思ってもみませんでした。





ねむいからまた明日